魔法使いの嫁のネタバレや感想と1巻無料試し読みを紹介

魔法使いの嫁

この世界に、ラブストーリーは数多にあります。
最近では同性愛の物語も多いですね。

そんな中、ご紹介したいのが「魔法使いの嫁」です。

タイトル通り、魔法使いとそのお嫁さんになる少女の話ですが、この話のポイントはずばり「人外×少女」です。
人外と人間との恋愛。それだけで惹かれる人も多いのではないでしょうか?

人でない者が人を愛し、人が人でない者を愛する。

異種族との恋物語に興味がある方は、ぜひこの記事を読んでいってください。

魔法使いの嫁のあらすじ

☆☆☆

「なんでもいい。ただ帰れる場所がほしい」

父親から捨てられ、母親と死に別れた少女、羽鳥チセ。
孤独の中に取り残されたチセは、商品としてオークションにかけられる。

人のぬくもりを求める少女を買ったのは、エリアス・エインズワースという魔法使いで、その頭は動物の骨のような姿だった。
チセを弟子にするという目的でチセを買ったエリアスだが、彼はいずれチセを自分の嫁に迎えたいと言う。

生きる場所も目的も、何もかもを失ったチセ。
そんな彼女に唯一向けられた光であるエリアス。
「人」ではないが自分を求めてくれるエリアスから向けられる感情を、チセはどう受け取るのか。
止まっていたチセの心の針が、エリアスとの出会いを通じてゆっくりと動き出していく。

☆☆☆

エリアスが人でないために、少し違った恋模様が見られると思います。

では、続いて1巻のネタバレをどうぞ!

「魔法使いの嫁」第1巻ネタバレ

父から捨てられ、母親とも死に別れた羽鳥チセ。
人ではないものが見えるチセを引き取りたいという人もなく、チセは親戚の間をたらい回しにされ、帰る場所も生きる目的も失ってしまった。

「もし、生きることを投げ出したいなら、貴女を欲しいと思う『誰か』に『貴女』を預けてみますか?」

そんな言葉に連れられてオークションへ自らを差し出したチセ。
チセを500万ポンドという大金で買ったのは、エリアス・エインズワースという人外の魔法使いだった。

チセを自分の弟子にすると言って買ったエリアスは、自宅へチセを招き入れた。
エリアスは数少ない魔法使いの生き残りで、それなりの位置にいるらしい。
「夜の愛し仔(スレイ・ベガ)」であるチセはきっと立派な魔法使いになれると。

スレイ・ベガという存在も曖昧にしかわからないまま、チセはエリアスのことを考える。
そんなチセをエリアスの自宅近くにいる妖精が誘った。
「あんな奴から逃げ出して自由になろう」
そう言って妖精の世界へチセを連れていこうとする。
「貴女を待っている人なんていないでしょう?」
そう囁く妖精に、チセははっきりと誘いを断った。

「今までここにいていいって言われたことがなかった。でもあの人は一度だけでも私を『家族』だって言ってくれたから」

お金で買われようが、途中で捨てられようが、エリアスの傍にいたいのだと。
そう言ったチセを迎えに来たエリアスが、チセを抱き上げて言う。

「帰ろう、僕らの家に」

エリアスの言葉に、チセは笑顔で頷いた。

「未来の僕の奥さんに何かあったら大変だ」
当然のように呟いたエリアスに、チセは驚く。
エリアスは弟子にするだけじゃなく、お嫁さんとしてチセを迎えたいらしい。

「弟子」「嫁」とどちらを真に受ければいいのか戸惑うチセに構わず、「新婚旅行の準備をしようか」などと言い出すエリアス。
エリアスの真意が読めないまま、チセはエリアスの知り合いに会いに行くことに。

そこで出会ったのはアンジェリカという女性だった。
アンジェリカは魔法機構(マギウス・クラフト)の技師の1人で、魔法使いに必要な道具を作っているという。

エリアスから向けられる「魔法使いの素質」を上手く理解できていなかったチセに、アンジェリカは魔法と魔術の違いを教え、知識がなければ魔法はとても危険なものなのだと語った。

そして、スレイ・ベガであるチセにその才能があることも、アンジェリカのお試しでわかった。
ナイフや外套など、魔法使いに必要なものをアンジェリカから買い、エリアスとチセが家に帰ると、エリアスの家で1人の男が待っていた。

サイモンと名乗った村の神父は、エリアスに3つの仕事を持ってきた。
その案件の1つである「ドラゴン」の状態を確認するため、チセとエリアスはおつかいがてら、新婚旅行に行くことに。

2人がドラゴンの巣に行って出会ったのは、リンデルという魔法使いだった。
エリアスよりも長生きをしているらしいリンデルは、ドラゴンの存在を人間に隠すため、ドラゴンの巣を魔法で管理して見守っている。

ドラゴンの巣でチセが最初に見たドラゴン…ウーイルという種の大きなドラゴンがいた。ネヴィンという名のドラゴンはもう目も見えず、もうすぐ還る身なのだという。

「還る」とは、人間でいえば「死」だ。
けれどドラゴンたちは死を恐れない。

「森の父にして母」
ドラゴンが亡くなると、その体は樹や苔の苗床となり、自然の一部となっていく。
彼らたちドラゴンにはそれが当たり前で、人と違って死に対する恐怖はない。

ネヴィンも、死にゆく自分を嘆く必要はないとチセに語る。

過去に両親を失い、行き場を無くし、死すら考えていたことのあるチセは、ドラゴンの生き様に複雑な気持ちを抱く。
ネヴィンは最期にチセに空を飛ぶ記憶を見せ、静かに還っていった。

人とドラゴンは違う。
けれど、あの穏やかな還り方は羨ましい、とチセは思うのだった。

新婚旅行…もとい、おつかいを続けるチセとエリアスは、ドラゴンの様子を確認した後、猫の国へ向かう。
猫の王が管理し、人との生活を保ちながら暮らしている猫の国。その猫の国で少し問題が起きているらしい。
たどり着いた猫の国で、チセとエリアスは猫の王であるモリィに会う。

今からはるか昔、猫の国に猫を殺す男がいた。
どんなに逃げても隠れても猫は殺され、残された猫たちは協力して男を殺した。その猫達を統率したのが初代の猫の王だと言う。
男は猫に食らわれ、死んだ。しかしその妄執は澱みとなってこの世に残り、いくつもの命を使って封じられていた。その澱みを縫いとめるために命を使うのが猫の王の役目。

その澱みが、最近になって出てこようとしているのだと猫の王は言う。
そのために力を貸してほしいと頼まれたチセはその澱みがある池を見に行くことに。
池の中州にある小島に黒い澱みがチセにも見えた。その時、突然現れた人間にチセは攫われ、池の中に落とされた。
その池の中でチセが見たのは、澱みの元となっている黒い靄と、1人の女性。彼女はどうか自分たちを「ころして」ほしいとチセに訴えた。

落ちた池からエリアスに助けられたチセは、封印ではなく、澱みを滅することを求められた。
何者かが澱みを表に出そうとしている。チセを池に落としたのもその者たちの仕業だと。

その日の夜、風の妖精の力を借りて、チセは池の小島へ向かう。
澱みを浄化しようとチセが小島へ渡った———その時、チセを池に落とした者が再び現れ、チセを取り押さえる。

「それには利用価値があるのでね」

そう言って浄化の邪魔をするのは、レンフレッドという魔術師の男だった。
過去にエリアスと関係のあるらしいレンフレッドは、弟子を使ってチセの動きを封じる。
そして、エリアスに向かってこう言った。

「お前はいつも歯牙にもかけてくれない」

「この少女を構うのは、やはり彼女が大事な実験体だからか?」

この男はいったい何者なのか?
そして「実験体」とは―――?

----------------

ここまでが「魔法使いの嫁」1巻の内容になります。

いかがでしたか?
最初に「ラブストーリー」という言葉を使いましたが、少し予想と違った、と思う方も多いのではないでしょうか?

恋物語とはいえ、コメディとは違い、明らかにシリアス調の物語です。
「魔法使いの嫁」は主人公のチセとエリアスが「夫婦」になる物語ですが、夫婦とは本来ならお互いが出会い、関係を紡いで恋人となり、時間を経て夫婦となります。
しかしチセはエリアスという人物を知る前に嫁になってしまいます。なので、恋から夫婦になるはずが、恋をするより先に夫婦となってしまうので、恋物語としては順番が違いますね。

先に夫婦となり、時間を共有することで後からお互いを知って恋をする。「魔法使いの嫁」はそんな話です。

半ば強制的にエリアスの嫁になったチセですが、自分を求めてくれるエリアスがどういう人物なのか、様々な出来事を通して知っていき、次第にエリアスに恋心を抱くようになります。エリアス自身も自分とは違う存在の「人間」と関わり、人外の自分にはなかった「恋心」を知り、チセに惹かれていくというような物語です。

少し変わった始まり方の「恋」ですが、「魔法使いの嫁」はラブストーリーとしてだけでなく、他にも魅力があります。
それは物語のタイトルにもなっている「魔法」です。

物語の中にも出てきますが、この「魔法使いの嫁」の世界では、魔法が当たり前のように出てきます。しかし、魔法と魔術の違いや成り立ち、使い方などの設定がとても細かく詰め込まれています。
この物語を描かれた「ヤマザキコレ」さんも、ずっと昔から溜め込んできた知識がこの漫画でようやく実を結んだ気がする、と書かれていますし、「魔法」という存在が好きな方には、とても興味深い作品なのではないかと思います。

もちろんラブの要素も楽しめますし、興味を抱かれた方はぜひ「魔法使いの嫁」の本編を読んでみてください。


Warning: count(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in /home/toukenn/recommend-ebooks.com/public_html/wp-includes/class-wp-comment-query.php on line 405

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です